アシックス メタスピードレイ 徹底レビュー!

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アシックスのメタスピードレイ(METASPEED RAY)は、2025年8月に抽選販売されたメタスピードシリーズ最高峰モデルです。

価格は本体30,000円、税込33,000円と高額ではありますが、メタスピードスカイ トーキョー・メタスピードエッジトーキョーから本体価格で3,000円高いだけという点を考えると、アディダスのアディオスプロEVO 1の本体価格75,000円とは違ってむしろ安いとすら思えます。

ここではメタスピードエッジTOKYO(トーキョー・東京)メタスピードスカイTOKYO(トーキョー・東京)らと主に比較しながら、メタスピードレイ(METASPEED RAY)のスペックや特徴をレビューいたします。

目次

メタスピードレイ(METASPEED RAY) 重さ

26cmでわずか119gです。

公式サイトでは27cm129gと記載されていましたが、本当に軽いです。

こちらは同サイズのメタスピードスカイTOKYOで162gです。

こちらはメタスピードエッジTOKYOですが、26cmで151gでした。

メタスピードスカイTOKYOもメタスピードエッジTOKYOも相当に軽いのは間違いないですが、メタスピードレイを持ってみると、その軽さは群を抜いています。

メタスピードレイ(METASPEED RAY) アッパー

アッパーはMATRYX(マトリックス)という新アッパーです。

極薄でかなり軽そうですが、意外としっかりしています。

メタスピードスカイTOKYO(トーキョー)・メタスピードエッジTOKYO(トーキョー)のモーションラップアッパー3.0と比較してもMATRYX(マトリックス)はつるつるした表面で丈夫そうでもあります。

初代メタスピードスカイ&エッジのモーションラップアッパーに似た感じです。

メタスピードレイ(METASPEED RAY) ミッドソール

ミッドソールはFF LEAP(フライトフォーム リープ)という新素材が全面に使われました。

FFリープはFFターボプラスと比較して、約15%軽量化、約13.7%反発性向上、約30%クッション性向上という新素材です。

また、メタスピードスカイTOKYOのFFリープ(画像上側)と比較すると、縦の線が入っているメタスピードスカイTOKYOのFFリープに対し、メタスピードレイの方は入っていません。

これはデザインだけの問題だけでなく、おそらく密度が異なるようで、メタスピードレイのFFリープの方が柔らかく感じます。

ASICS公式

カーボンプレートはフルレングスでは入っておらず、前足部から中足部にかけてのみです。

ソールの厚さは後足部が39.5mmで、こちらはメタスピードスカイTOKYOメタスピードエッジTOKYOと同じです。

メタスピードレイ(METASPEED RAY) アウトソール

黒い部分がグリップ性の高いアシックスグリップです。

メタスピードスカイTOKYO(右)と似ています。

メタスピードレイ(METASPEED RAY) サイズ感

サイズ感ですが、メタスピードエッジTOKYOやメタスピードスカイTOKYOと同じくらいで、他のアシックスのシューズと比べてやや小さめに感じます。

また、前足部のボックス周りはメタスピードエッジTOKYOと同じくらいですが、メタスピードスカイTOKYOより広く感じます。

なお、私はアシックスのシューズはすべて26cm、ナイキのシューズはすべて26.5cmで所有していて同サイズではアシックスの方が大きめに感じます。

メタスピードレイ(METASPEED RAY) 走行感

メタスピードエッジTOKYOメタスピードスカイTOKYOのFFリープとは密度が違うのか、メタスピードレイのソールの方が柔らかく感じます。

エッジTOKYO・スカイTOKYOはFFターボプラスも併用されていますが、FFリープの部分だけとっても柔らかさは明らかに違います。

しかし、足に当たる感じは非常に柔らかいのに、前足部では地面がしっかり感じられ、柔らかさのわりに沈み込みは少ないです。

これだけだとまるで良い部分だけみたいですが、沈み込みが少ないぶん、反発性もそこまで感じられません。

むしろスカイTOKYOどころかエッジTOKYOより反発性は低く、エッジTOKYOどころかスカイTOKYOよりライド感(転がる感じ)も低いです。

エッジTOKYOやスカイTOKYOより明らかに上だと思われるのはクッション性で、他メーカーを含めた厚底のレーシングシューズの中でも群を抜くほどのクッション性です。

反発性がそれほど感じられないのは前側にしかカーボンプレートが入ってないせいで、やや屈曲するためと思われます。

また、かかとで着地すると地面が感じられないほど柔らかいクッション性を感じるのに、意外とブレる感じがありません。

そのため、フルマラソンで使用するのであれば、後半疲れてかかと着地になった時ほどむしろ良さそうです。

しかし、レース全体として見た場合、スピードを出しやすいのはむしろエッジTOKYOやスカイTOKYOの方だと思います。

それらを上回るメタスピードレイのメリットはシューズの軽量さですが、エッジTOKYOやスカイTOKYOでも充分に軽いので、少しでも軽い方がよかったり、できるだけ速いピッチで走りたいという人にはレイの方がおすすめです。

なお、アウトソールの耐久性はいかにも低そうですが、1回10km走った状態(上の画像)で削れるほどではありませんでした。

もっと気になったのは汚れ方で、乾いた路面を1度走っただけでこの状態(上の画像のように横側まで汚れる状態)でした。

個人的には一度フルマラソンで試してみたいシューズですが、万人におすすめしやすいのはむしろエッジTOKYOやスカイTOKYOの方です。

メタスピードレイ(METASPEED RAY) レビュー まとめ

まずは基本スペックのまとめです。

メタスピードレイのスペック

・重さ:26cm119g
・アッパー:MATRYX
・ミッドソール:フライトフォームリープ+カーボンプレート(前足部)
・アウトソール:アシックスグリップ
・厚さ:39.5mm

その他の特徴や個人的感想です。

メタスピードレイの特徴

・足に当たる感じは非常に柔らかいのに、前足部では地面がしっかり感じられ、柔らかさのわりに沈み込みは少ない
・反発性はエッジTOKYOやスカイTOKYOより低く、その代わりクッション性は最強レベル
・かかとで着地しても意外と安定感がある

なお、メタスピードエッジTOKYOについては「アシックス メタスピードエッジTOKYO 徹底レビュー!」の記事を、メタスピードスカイTOKYOについては「アシックス メタスピードスカイTOKYO 徹底レビュー!」の記事をそれぞれ参照してください。

その他のアシックスのランニングシューズについては「アシックス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。

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この記事を書いた人

ランニングシューズマニアの40代サブスリーランナーです。ナイキのズームランニングシューズは基本すべて保有しています。その他、アディダス・アシックス・ミズノ・ニューバランスなど人気ブランドの厚底レーシングシューズも多く所有し、比較レビューしています。また、一般社団法人日本ランニング協会認定「ランニング食学」スペシャリストの資格を持ち、ランナーのための栄養学の観点から、強く速くなるための「食」の理論についてもお伝えしています。

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