ミズノのウエーブリベリオンフラッシュ3は、2025年8月22日に発売されたサブ3.5向けのレーシングモデルです。
価格は本体19,000円、税込20,900円ですが、前作ウエーブリベリオンフラッシュ2から本体価格で1,000円高くなりました。
見た目は似ていますが、スペックはかなりアップデートしているため、前作との違いを中心にレビューいたします。
ウエーブリベリオンフラッシュ3 重さ
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27cmで245gと、重さは前作と変わりありません。
ウエーブリベリオンフラッシュ3 アッパー
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アッパーはやや硬めでハリのあるエンジニアードメッシュです。
前作のエアメッシュは柔らかめだったので、大きく変わった点の1つです。
ウエーブリベリオンフラッシュ3 ミッドソール
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ミッドソールは上側がミズノエナジーXP、下側がミズノエナジーネクストです。
前作は上側がミズノエナジーライトプラス、下側がミズノエナジーでした。
上側に搭載されたミズノエナジーXPは、現在の最上位モデルであるウエーブリベリオンプロ3に全面搭載されている、柔らかく高反発な素材です。
このミッドソール素材の変更により、前作より前足部でクッション性が22%、反発性が32%アップし、後足部ではクッション性・反発性ともに17%アップしています。
ソールの厚さは最大で37.5mmと前作より2.5mm厚くなりました。
グラスファイバーで強化されたナイロン製のミズノプレートがミッドソールの間に入っている点は変わりありません。
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前作同様スムーズスピードアシスト(SSA)の機能があります。
スムーズスピードアシストは効率的な足運びをサポートする機能で、横から見た時にかかとが浮いた形状が特徴です。
ウエーブリベリオンフラッシュ3 アウトソール
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アウトソールも前作と似ていますが、前足部の溝がかなり浅くなりました。
これにより前足部の安定感を上げています。
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前作はこんな感じでした。
画像ではわかりにくいですが、溝の深さは全然違います。
ウエーブリベリオンフラッシュ3 走行感
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前作のウエーブリベリオンフラッシュ2は、不安定そうな見た目ながら意外に安定感があり、推進力(SSAの機能)を感じるシューズでした。
安定感は硬めの素材であるミズノエナジーが下部に搭載されていたためです。
今作ではミズノエナジーより柔らかいミズノエナジーネクストとなり、上側のソールもより柔らかいミズノエナジーXPとなったため、安定感はだいぶ落ちています。
安定させるために前足部の溝が浅くなりましたが、ミッドソール素材の変更の影響はそれよりも大きいです。
しかし、そのぶん反発力は上がっています。
このあたりがサブ4向けと位置づけられていた前作と、サブ3.5向けと位置づけられている今作との違いです。
また、シューズの形状からして前足部で着地すると良さそうですが、意外と前足部ではわかりにくく、むしろ中足部や後足部で着地した方が推進力(SSAの機能)を感じます。
前傾姿勢を保つだけで勝手に前に足を動かしてくれる感覚があります。
ただし、ジョグのようなゆっくりのスピードだと押し戻される感じもあるため、フルマラソンで使うことを想定した場合、後半タレてきた時にはかかと着地はおすすめできません。
メーカーがサブ3.5向けと明言しているように、キロ5分より遅いスピードになるとシューズの良さが出ないと思われます。
トップモデルであるウエーブリベリオンプロ3と比べるとトップスピードは出しにくいシューズですが、キロ5をやや切るくらいの一定ペースで走ると長時間走れそうなシューズです。
ウエーブリベリオンフラッシュ3 レビュー まとめ
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ウエーブリベリオンフラッシュ3のスペックと特徴をまとめると、以下の通りです。
・重さ:27.0cm245g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:ミズノエナジーXP+ミズノエナジーネクスト
・ウエーブプレート:グラスファイバー入りナイロンプレート
・アウトソール:ラバー
・前傾姿勢を保つだけで前に進ませてくれる推進力を感じる
・前足部より中足部・後足部着地がおすすめ
・遅いペースで走ると押し戻される感覚がある
なお、その他のミズノのランニングシューズについては「ミズノ ランニングシューズ徹底レビュー! スペック・特徴まとめ」の記事でまとめてますので、よろしければ参照してください。


















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