アシックスのゲルカヤノ32は、2025年6月26日に一般発売された、アシックスで最も歴史のあるロングセラーモデルです。
価格は前作より本体価格が1,000円上がり、本体20,000円、税込22,000円と2万円を超えてきました。
前作のゲルカヤノ31からはマイナーアップデートとなりましたが、変更点を中心にスペックや特徴を説明いたします。
ゲルカヤノ32 重さ
ASICS公式
27cmで300gです。
前作から5gほど軽量化されました。
ゲルカヤノ32 アッパー
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アッパーは前作と同じくエンジニアードメッシュです。
また、前作では肉厚だったシュータンは薄くなりました。
軽量化のためと思われますが、ゲルニンバス27と同じような肉厚シュータンだったのがだいぶ薄くなったため、賛否ありそうな変更です。
ゲルカヤノ32 ミッドソール
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ミッドソールはフライトフォームブラストプラスエコから、フライトフォームブラストプラスに変更されました。
厚さはかかと部は変わらないものの、前足部が2mm厚くなり、前足部32mm、かかと部40mmとなりました。
後足部にピュアゲルが内蔵されている点は変わりありません。
また、内側に「4D GUIDANCE SYSTEM」と書かれた、色の違う部分があります。
これは前作と同じですが、通常のミッドソール部分より弾力性が強く、オーバープロネーション対策として搭載された機能です。
ゲルカヤノ32 アウトソール
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前作とデザインが変わりましたが基本設計は同じです。
前足部とかかと部(白い部分)に耐久性の高いAHARPLUS(エーハープラス)、中足部(緑の部分)にはグリップ性に優れたASICSGRIP(アシックスグリップ)を配置したHYBRID ASICSGRIP(ハイブリッド アシックスグリップ)です。
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こちらは前作のアウトソールです。
若干ASICSGRIP(アシックスグリップ)の面積が減っており、軽量化の一助となっているようです。
ゲルカヤノ32 4Dガイダンスシステム
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4Dガイダンスシステムは、前々作のゲルカヤノ30から搭載されました。
以下の4つの特徴をひっくるめて4Dガイダンスシステムと定義しています。
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オーバープロネーション対策(内側に倒れ込まないような対策)として、内側を硬くするのが今までの(29までの)ゲルカヤノでしたが、今作では内側に広がりを持たせることで倒れ込みを防いでいます。
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柔らかいながらも弾力の強いパーツで、倒れ込もうとする力を押し返すイメージです。
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走行距離が長くなると着地位置がだんだん後ろになるため、疲れてきた時でもしっかり着地できるよう、傾斜をつけています。
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中足部を中心に幅を広げ、安定性を高めています。
ゲルカヤノ32 走行感
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ミッドソールはフライトフォームブラストプラスエコから「エコ」がなくなり、フライトフォームブラストプラスになりました。
エコが導入された際、通常の「FFブラストプラス」も「FFブラストプラスエコ」も機能的には同じとアシックスの公式サイトで説明されていましたが、「エコ」の方が柔らかいように私は思います。
そのためか前足部が2mm増したものの、前作の方が柔らかいように思えます。
特にゲルニンバスシリーズに慣れている方にはゲルカヤノは硬く感じるのではないでしょうか。
履いてみての気持ちよさは、柔らかいゲルニンバスや、反発性のあるノヴァブラストの方が上です。
ゲルカヤノの良さはわかりにくいですが安定感です。
4Dガイダンスは長く走る時ほど真価を発揮するシステムで、速く走る機能も高くないことから、ゆっくり長く走るのに向いているシューズです。
内側に膝が倒れ込まないような、オーバープロネーション対策がされているため、膝に痛みを抱えている人や初心者にはゲルカヤノの方がおすすめです。
ゆっくり長く走るための用途でも、ニュートラルプロネーションであったり、膝や関節に痛みや不安のない方にはゲルニンバスの方がおすすめです。
ゲルカヤノ32 レビュー まとめ
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まずは基本スペックのまとめです。
・重さ:27cm 300g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:フライトフォームブラストプラス+ピュアゲル
・4Dガイダンスシステム
その他の特徴や個人的感想です。
・オーバープロネーション対策がされているため、初心者や膝の痛くなる人向け
・前作より前足部が2mm厚くなったものの、やや硬めの接地感
・疲れてきた時こそ4Dガイダンスを発揮する
その他のアシックスのランニングシューズについては「アシックス ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。
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