
ナイキのペガサスプレミアムは、2025年1月30日に発売されたプレミアムモデルです。
価格は本体27,000円、税込29,700円とかなり高額です。
レーシングシューズではなくクッション系モデルでここまで高額なモデルはなかなかないですが、そのスペックと特徴を以下説明いたします。
ペガサス プレミアム 重さ

26.5cmで306gです。

ナイキのシューズの中ではこの↑リアクトインフィニティ4と同レベルの重さです。
ペガサス プレミアム アッパー

アッパーは側面の部分には耐久性とホールド性に優れたモノメッシュ、甲の部分には通気性に優れたサーキュラーニットの2つの素材の組み合わせです。

サーキュラーニットの部分はかなり通気穴が大きく、レーシングシューズ並みの通気性です。
クッション系のシューズでここまで通気性を重視しているようなシューズもまた珍しいです。

さらにシュータンも通気の穴が大きいです。
ペガサス プレミアム ミッドソール

このシューズの一番特徴がある部分がミッドソールです。
かかとで45mm、前足部で35mmの厚さがあります。

素材は3層構造になっており、一番上がズームX、真ん中にズームエアを挟んで一番下がリアクトXです。
ズームエアがまるでプレートのような形状で入っていますが、平面でないズームエアの入れ方は、このシューズが「初」だそうです。
ペガサス プレミアム アウトソール

アウトソールはほぼフラットで、耐久性も高そうなイボイボがたくさんついています。
耐久性を重視しているのか重量もありそうなラバーです。

また、プレートが入っているように見えますが、たいした硬度はなく、反発性や安定性のためでなく、ズームエアがパンクしないように覆っているだけのようなものです。
ペガサス プレミアム 走行感

スペックからするとフカフカ系のクッションかと思いきや、硬めの接地感です。
特に前足部が硬く感じます。
リアクトXが硬めなのではなくアウトソールが硬いためです。
それに加えて前足部はよく見るとリアクトXが伸びておらず、後足部から中足部までしかリアクトXは入っていません。

前足部のズームエアの下は厚めのアウトソールです。
「Z」の文字の下くらいに境目があります。
おそらくここをリアクトXで柔らかくしてしまうと不安定感が出てしまうため、あえて硬めにしているのだと思います。
後足部も前足部ほどではありませんが、やや硬めで沈み込み感はありません。
そしてズームエアの反発感ですが、これもそれほど感じません。
理由としては以下の2つが考えられます。
一つ目はそもそも300gもシューズの重さがあるため、反発感を感じにくいという点です。
そのためか走っている時よりも歩いている時の方が反発性を感じます。
二つ目は一か所に入っている他のシューズに比べ、フルレングスで入っているこのシューズの反発性が分散してしまっているのではないかという点です。
ペガサスプレミアムのズームエアは、ズームエアというよりエアマックスに入っているマックスエアに近い感じがします。
このシューズの用途は主にジョグになるかと思いますが、自然とペースが速くなってしまうタイプでもなく、特にクッションが良いというわけでもないため、価格を考慮してもランニングシューズとしておすすめできるポイントは全くありません。
デザインが気に入ってファッションとして普段履きにも使用したい、ナイキ好きの人だけにおすすめのシューズです。
ただし、通気性が良いので冬の普段履きはおすすめできません。
ペガサス プレミアム まとめ

まずは基本スペックのまとめです。
重さ:26.5cm306g
アッパー:モノメッシュ+サーキュラーニット
ミッドソール:ズームX+フルレングスズームエア+リアクトX
その他の特徴や個人的感想です。
・走る時より歩いている時の方が反発性を感じる
・前足部は硬めで沈み込み感はない
・ランニングシューズとしてのおすすめポイントはない
その他のナイキのランニングシューズのシリーズについては「ナイキ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。