ミズノのウエーブリベリオンプロ3は、2024年11月29日に発売されたミズノ最上位のレーシングモデルです。
価格は本体27,000円、税込29,700円で前作より本体価格が4,000円も高くなりましたが、高騰する厚底レーシングシューズの中ではまだ比較的低価格です。
今作では前作からどう変わったかを中心に説明いたします。
ウエーブリベリオンプロ3 重さ
26.5cmで217gです。
前作は207gだったので、10gほど重くなりました。
こちらは前作のウエーブリベリオンプロ2です。
ウエーブリベリオンプロ3 アッパー
アッパーはエンジニアードメッシュと思われます。
前作(右)よりやや柔らかくなった印象です。
通気性はそれほど良くないのか、真冬に末端冷え症の自分が履いてもつま先がそれほど冷たくなりません。
ウエーブリベリオンプロ3 ミッドソール
ミッドソールの素材は、ミズノエナジーXPという新しい素材が全面に投入されました。
前作(右)は上がミズノエナジーライト+で、下がミズノエナジーライトです。
ミッドソールの間にカーボンで強化されたウエーブプレートが入っています。
また、ウエーブリベリオンプロシリーズは、初代からかかとがカットされた形状が特徴ですが、今作ではカットされる位置がより後ろ側になりました。(上の画像参照)
ウエーブリベリオンプロ3 アウトソール
アウトソールはミズノで最もグリップ力の高いG3グリップが広範囲に配置されています。
中足部から後足部の真ん中は軽量化のために空洞になっています。
その先に見えるのが、ミズノウエーブというウエーブプレートです。
前作と比べると空洞の部分が減っています。
これはミッドソールが柔らかくなったことで不安定になったため、着地時のぐらつきを防止する目的だと思われます。
ウエーブリベリオンプロ3 走行感
前作までは見た目ほどの不安定さはないと評価してきましたが、今作ではかなり不安定さを感じるようになりました。
しかし、裏を返せばそれだけ反発性を感じるようになったと言えます。
ただし、前作と同じく前足部着地では、このシューズの良さはあまりわかりません。
中足部で着地すると、最もソールが厚い部分であることもあり、反発性もクッション性も高いことがよくわかります。
前に転がるように進むスムーズスピードアシストの機能も感じられます。
また、スピードに乗ってさえいれば、かかとから着地しようとする走り(かかとがないので実際にかかとは着けない)は、最もスムーズスピードアシストの機能を感じられます。
欠点としては、スピードが遅くなったり、前重心にならない場合、後ろに押し戻されるように感じるところです。
また、他メーカーの厚底シューズと比べると、一瞬の加速力には劣るため、一定のスピードで長い距離を走るのに向いています。
ウエーブリベリオンプロ3 まとめ
ウエーブリベリオンプロ3のスペックと特徴をまとめると、以下の通りです。
・重さ:26.5cm217g
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・ミッドソール:ミズノエナジーXP
・ウエーブプレート:カーボン入りナイロンプレート
・アウトソール:G3ソール
・スムーズスピードアシスト機能
・前作よりかなり不安定になったぶん、反発性は大きくUP
・スピードが遅いと押し戻される感覚があるため、速いスピードを維持する走りに使うのがおすすめ
・前足部着地は良さが出ず、中足部着地がベスト、後足部着地は速いペースならあり
なお、その他のミズノのランニングシューズについては「ミズノ ランニングシューズ徹底レビュー! スペック・特徴まとめ」の記事でまとめてますので、よろしければ参照してください。