ホカのCIELO X1 (シエロ エックス1)は、2024年2月1日に発売されたカーボンプレート入りの厚底レーシングシューズです。
価格は定価で税込38,500円です。
2023年7月に発売されたシエロ ロード(CIELO RD)や、このシューズが発売される前のホカ最上級シューズであるロケットX2 と比べてどう違うかという点も含めてスペックや特徴を説明いたします。
CIELO X1 (シエロ エックス1)重さ
HOKA ONE ONE公式サイト
28cmで264gです。
エース級のレーシングシューズとしてはかなりの重さがあります。
CIELO X1 (シエロ エックス1)アッパー
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エンジニアードニットです。
このレベルのレーシングシューズとしては、かなり厚めのアッパーです。
軽量化のために極端に薄くされているナイキやアディダスのアッパーに慣れていると、だいぶしっかりしている感があります。
問題はこのシュータンです。
軽量化を図ったためなのかもしれませんが、かなり安っぽく、しかもほどやすい仕様です。
CIELO X1 (シエロ エックス1)ミッドソール
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ミッドソールはロケットX2から使われているPEBAフォームです。
PEBAとはポリエーテルブロックアミドの略で、非常に柔らかい素材です。
ロケットX2以前のホカのシューズはまだEVA(エチレンビニルアセテート)が主流でしたが、2023年以降、より反発弾性とクッション性が高いPEBAフォームが主流になりました。
これによって、ようやく他メーカーのレーシングシューズとの差が縮まり、2024年の箱根駅伝では初めてホカのシューズ着用者が現れることになりました。
そのPEBAフォームでカーボンプレートを挟んでいます。
PEBAフォームはシエロRDにも使われていますが、シエロRDにはプレートが入っていません。
CIELO X1 (シエロ エックス1)アウトソール
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アウトソールにはかなりの広範囲にDurabrasion Rubber™(デュラブレーションラバー)が貼られています。
これもレーシングシューズとしてはかなりの広範囲と言えます。
軽量化のための切り込みも深く入っています。
CIELO X1 (シエロ エックス1)走行感
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走行感はアルファフライ3に近いと感じました。
かなりの弾力性があり、前足部で押し出してくれる感じがあります。
アルファフライ3よりかかと着地しやすく、かかとのクッション感も高く、前へ転がしてくれるようなライド感もあります。
気になる重量感ですが、ここまでの重さがあるようにはとても感じません。
ただし、それはスピードに乗っている時の話なので、フルマラソン後半でタレてきたら重さを感じるタイプなのだと思います。
後半タレずに走れればロケットX2より速く走れると思いますが、フルマラソンで使うならロケットX2の方が無難なように思います。
ナイキで例えるとロケットX2がヴェイパーフライ3、シエロX1がアルファフライ3、ストリークフライがシエロRDといったイメージです。
シエロRDはフルより短い距離向けのロードレーシング用シューズという位置づけですが、その用途にはむしろシエロX1の方が向いていると思います。
CIELO X1 (シエロ エックス1)まとめ
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「速く走るためだけの機能性を搭載し、不要な要素をすべてそぎ落とすことで洗練された」とホカの公式サイトでこのシューズのことが評価されていますが、前述のようにアッパーやラバーは耐久性も考えられた作りになっており、「X2」が発売された時に大幅な軽量化がされるのではないかと予想されます。
・28cm:264g
・エンジニアードニットアッパー
・PEBAミッドソール+カーボンプレート
・Durabrasion Rubber™
・スピードが出ていると重さは全く気にならない
・アルファフライ3に近い弾力感と走行感
・レーシングシューズのわりにアッパーとアウトソールの耐久性はかなり高そう
その他のホカのシューズについては「ホカ ランニングシューズ徹底レビュー!スペック・特徴まとめ」の記事を参照してください。