![[徹底比較]ズームテンポvsズームフライ3!おすすめはどっち?](https://sub-3-running.com/wp-content/uploads/2021/02/FD5C4C6B-7716-42D5-A6EB-A7F454CB67BD.jpeg)
ズームテンポもズームフライ3も、レースでも使えるトレーニングモデルとして人気のナイキの厚底シューズです。
どちらがおすすめかというのはランナーの走りのタイプや好みにもよると思いますので、スペックや機能性を比較しながら説明いたします。
まず、ズームテンポをおすすめしたいタイプの人です。
[着地位置]前足部または中足部
[踏み込み]軽め、足を置く感じ
[走法]ストライド
対してズームフライ3をおすすめしたいタイプのランナーです。
[着地位置]どこでもOK
[踏み込み]強め、空き缶を踏みつぶす感じ
[走法]どちらかと言うとピッチ
その他、それぞれの優れている点を挙げると以下の通りです。
・通気性
・フィット感
・クッション性
・アルファフライとの相性
・価格
・撥水性
・耐久性
・ヴェイパーフライとの相性
以下、詳しく説明します。
ズームテンポ VSズームフライ3 価格
定価24,200円のズームテンポに対してズームフライ3は17,600円です。
しかし、ズームテンポも旧カラーは値崩れしているので定価ほどの差はなくなっていると言えます。
ズームテンポ VSズームフライ3 重さ

ズームテンポは26.5cmで257gです。

ズームフライ3は26.5cmで256gです。
自分計測ですが、わずか1gの差なので、この点においては差はないと言っていいでしょう。
ズームテンポ VSズームフライ3 アッパー

フライニットアッパーのズームテンポに対し、ズームフライ3はヴェイパーウィーヴ+メッシュの2層構造です。
ヴェイパーウィーヴは、ヴェイパーフライネクスト%にも使われている、撥水性の高い素材です。
通気性とフィット感はズームテンポが上、撥水性はズームフライ3が上です。
ズームテンポ VSズームフライ3 ミッドソール

ズームXフォームとリアクトフォームのミッドソール素材に、合成プレートを挟んでズームエアポッドをつけたのがズームテンポです。
対してリアクトフォームにカーボンプレートを挟んだのがズームフライ3です。
反発性については後述しますが、クッション性はズームXも使われているズームテンポに軍配が上がります。
ズームテンポ VSズームフライ3 アウトソール

やや幅広のズームテンポに対し、ズームフライ3はスリムです。
どちらのシューズも前足部・中足部・後足部のどこで着地しても構わないタイプですが、ズームテンポはエアの反発感をより生かすために前足部・中足部着地の方が望ましいです。
グリップはどちらもそれほど強いタイプではありません。
ズームテンポ VSズームフライ3 履き口

フライニットでぴったりフィットするズームテンポに対し、ズームフライ3は履き口が広くニットでもないため、フィット感の悪さを感じます。
他のナイキのシューズと比べても悪いと言えます。
ズームテンポ VSズームフライ3 耐久性

どちらも300km程度履いていますが、極端な劣化は見られません。
リアクトフォームは耐久性が高いことがメリットですが、そういう点ではリアクトフォームがフルに使われているズームフライ3の方が耐久性はあると言えるでしょう。
また、ズームテンポはエアポッドに穴が空いてしまう使用者もいるようです。
エアポッドが破損しない限り、ズームテンポも600km程度は問題なく走れそうです。
ズームテンポ VSズームフライ3 反発性

どちらもレーシング用として使えるシューズだけに反発力があるのは間違いありません。
しかし、反発のタイプが違うという印象があります。
ズームテンポは合成プレートよりエアポッドの反発が強く、ズームフライはカーボンの反発が強いです。
ズームテンポはエアポッドのついている部分で接地するだけです。足を置いてくるだけで反発がもらえます。
しかし、足を置いてから反発をもらうまでにワンテンポあるため、ストライド走法の方が向いています。
それに対してズームフライ3は空き缶を踏みつぶすように強めに接地することで強い反発がもらえます。
地面から反発をもらうのは早いため、どちらかと言うとピッチ走法の方が向いています。(ストライドがダメという訳ではありません)
ズームテンポ VSズームフライ3 使用用途

使用用途としては、どちらも一番向いているのはスピード練習です。
レース用にも向いていると言えますが、レース用にはアルファフライ・ヴェイパーフライの方が向いています。
アルファフライ・ヴェイパーフライのどちらをレース用に使うかによって、ズームテンポ・ズームフライ3のどちらが練習用として相性が良いかが異なります。
つまりレース用がアルファフライならズームテンポ 、ヴェイパーフライならズームフライ3が相性の良いシューズです。
特にアルファフライ・ズームテンポは現時点で似た感触のシューズがないため、アルファフライを本番で履きこなす練習用としてズームテンポは唯一のシューズです。
まとめ
[着地位置]前足部または中足部
[踏み込み]軽め、足を置く感じ
[走法]ストライド
[着地位置]どこでもOK
[踏み込み]強め、空き缶を踏みつぶす感じ
[走法]どちらかと言うとピッチ
・通気性
・フィット感
・クッション性
・アルファフライとの相性
・価格
・撥水性
・耐久性
・ヴェイパーフライとの相性
なお、それぞれのシューズの個別レビュー記事は以下のリンクを参照してください。