ナイキの新アッパー「ヴェイパーウィーヴ」は水を通さない?

ヴェイパーウィーヴと言えば、ナイキのズームXヴェイパーフライネクスト%とズームフライ3にのみ搭載された新しいアッパーで、軽量かつ通気性が良く撥水性が高いのが特徴です。

このアッパーが出る前のナイキはフライニット至上主義で、その特徴は軽量かつ通気性・伸縮性が良いものでした。

しかし、水をよく吸ってしまうという欠点があり、その欠点を補うために開発されたのがヴェイパーウィーヴです。

雨の東京マラソン2019では私もその吸水性を身をもって体験した1人なので、この新アッパーには期待していました。

ズームフライ3での実験

雨の中、27kmのロング走を行ってみました。

ところが雨の日用のシューズというわけではないので、やはり普通に雨は入ります。

アッパー部分もインソール部分も濡れてきました。

しかし、東京マラソンをヴェイパーフライ4%フライニットで走った時と比べて、濡れてシューズが重く感じるような不快感はそれほどはありませんでした。

この点がアッパーが濡れて不快感を感じる4%フライニットと違う点です。

実際、「ズームフライ3」と「ヴェイパーフライ4%フライニット」にシャワーの水を5秒ほど当ててどのくらいの重さになるのかという実験をしてみました。

こんな感じの実験です。

で、前後の重さを計ってみました。

まずは乾いた状態での4%フライニット

次に濡れた状態の4%フライニット

乾いた状態のズームフライ3

濡れた状態のズームフライ3

まとめると、4%フライニットが183g→207g(+24g・+13.1%)、ズームフライ3が256g→297g(+41g・+16.0%)でした。

つまり、ヴェイパーウィーヴを搭載するズームフライ3の方が重さ・%ともに増えていることになります。

フライニットはアッパーが濡れることで不快感と重さを感じやすくなっているだけであって、ヴェイパーウィーヴでも水は入ってくるということです。


ヴェイパーフライ ネクスト%での実験

ズームフライ3と同じ実験をネクスト%でもやってみました。

ズームフライ3もネクスト%もヴェイパーウィーヴを搭載していますが、ヴェイパーウィーヴの下にインナーがついているズームフライ3と、ヴェイパーウィーヴしかないネクスト%で差があるかもしれないと考えたからです。

こちらは下にインナーのあるズームフライ3です。

こちらはヴェイパーウィーヴしかないネクスト%です。

前回と同じくこんな実験をしてみました。

こちらは乾いた状態のネクスト%です。

実験後のネクスト%です。なんとわずか+7gです。

こちらは乾いた状態のズームフライ3です。なお、4%フライニットと並べて実験した日と違う日にこの実験は実施しています。

前回の実験時は297gでしたが今回は293gでした。ほぼ同じくらいの濡れようなので条件には大差なさそうです。

ネクスト%との違いはインナーがあるかないかの違いと思われます。

つまり、ヴェイパーウィーヴ自体は水をあまり吸わないものの、その下のインナーが吸っていたようです。

これは触ってみるとよくわかります。

まとめ

ヴェイパーウィーヴは水を吸いにくいものの、防水というわけではないので水は通します。

アッパーがヴェイパーウィーヴ1枚だけのネクスト%は効果大です。雨のレースで力を発揮できると思います。

しかし、ヴェイパーウィーヴの下にインナーがついているズームフライ3は、インナーが濡れるためフライニットよりむしろ重くなります。

ただし、ズームフライ3のインナーが濡れるより、フライニットが濡れる方が私には不快感を強く感じます。

このへんは感じ方という感覚の問題のため、あまりズームフライ3に雨対策としての機能は期待しない方が良さそうです。

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