
MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の男子は中村匠吾選手の優勝、服部勇馬選手の準優勝により東京オリンピックの2枠を彼らがゲットしました。
スタート直後から飛び出した設楽悠太選手がどこまで行くのか?ラスト1kmの大迫傑選手を含めた3人の争いはどうなるのか?といった見どころや見応えのあるレースでしたが、シューズについてはまたしてもナイキの圧勝に終わりました。
ズームXヴェイパーフライネクスト%
このレースに合わせてピンク色のズームXネクスト%を発売したナイキの戦略も見事ですが、またしても上位独占を果たしたナイキのブームは今シーズンも続きそうです。
アシックスの契約選手である井上大仁選手は安定感があり、今回も上位に食い込むと思っていましたが、早々に離脱してしまいました。(完走者の中で最下位の27位)
ニューバランスの契約選手である神野大地選手も17位に沈み、同じくニューバランスではベテランの今井正人選手も25位に沈みました。
実に出走者30人中16人がナイキのピンクシューズ(ズームXネクスト%)を履いていましたが、トップ3全員と、途中までトップを独走した設楽悠太選手も履いていたので、テレビにはピンクのシューズばかりが映っていました。


ちなみにこのシューズは昨シーズンまでの日本および世界を席巻したヴェイパーフライ4%の進化版であり、7月に発売されたネオングリーンカラーのネクスト%の色違いです。

これですね。今回MGC出場者が着用し、この日に発売となったカラーはピンクブラストと呼ばれるカラーです。
このシューズの詳細や使用レビュー、ヴェイパーフライ4%との違いについてはこちらを参考にしてください。
また、ネクスト%だけでなく、ズームフライ3・ズームペガサスターボ2・ズームペガサス36・ズームライバルフライにもピンクブラストカラーが発売されました。
それぞれのシューズの特徴とおすすめの使用シーンは以下の通りです。
ズームフライ3
ミッドソールは「リアクト」。ネクスト%に搭載されている「ズームX」ほどの反発と軽さはないものの、より耐久性のあるフォームです。
ネクスト%と同じくカーボンファイバープレートが入っており、独特のオフセット(つま先部分とかかと部分の傾斜)もネクスト%と同じです。
シューズの重量は結構ありますが、反発力は強いため、スピード練習用としておすすめのシューズです。
ズームペガサスターボ2
ズームフライ3とは逆にカーボンファイバープレートは入っていませんが、ミッドソールにズームXが搭載されているシューズです。
ズームXはクッションと反発を併せ持つのが特徴とされていますが、ズームフライ3が反発を強く感じるのに対し、このシューズは反発よりクッションの良さを圧倒的に感じるため、ネクスト%の反発力はカーボンファイバープレートの力が大きいのだと思われます。
このシューズに最も向いている使用シーンは30km走などの速いペースでのロング走です。
ズームペガサス36
超ロングセラーの人気シリーズです。カーボンファイバープレートも入ってなければズームXも搭載されていませんが、インソールの柔らかさや履き心地はピカイチです。
クッション性は高く、デザイン性も高いので、ジョグ用と普段履きに最もおすすめのシューズです。
ズームライバルフライ
ズームスピードライバルの後継として発売されたモデルです。割と厚底ですが、カーボンファイバープレートも入ってなければズームXやリアクトなどのミッドソールでもありません。
そこそこの反発とクッションがあり、重量もわりと軽め、(26.5cm210g)そして耐久性は高く価格もナイキのズームシリーズの中では安め(定価9,180円)です。
一応レーシングシューズという位置づけのようですが、上記したように傑出した点がないため、練習用の方が向いています。
ジョグ、スピード練習、ロング走などひと通りこなせますが、それぞれにおいて前述の3シューズより適性は劣ります。
初心者がとりあえず1足買うならおすすめという感じのシューズです。