シェア拡大中の「ニューバランス」薄底シューズのハンゾーV2とは?

ニューバランスのランニングシューズを語る上で切っても切れない関係なのは、現代の名工とも呼ばれ、2006年に黄綬褒章(おうじゅほうしょう)を受賞したシューズ職人「三村仁司」氏です。

彼はアシックスを2009年に定年退職後、シューズ工房「ミムラボ」を設立し、2010年にはアディダスと専属アドバイザー契約を結び、2017年に解消しました。その後、2018年からニューバランスの専属アドバイザーに就任して今に至ります。

ニューバランスはランニングシューズという分野では新興勢力で、だんだんとシェアは伸ばしていたものの、シリアスランナー向けのシューズは少なく、トップランナーからは見向きもされませんでしたが、三村氏の就任で一変しました。

箱根駅伝を沸かせた新旧「山の神」今井正人選手・神野大地選手、またニューイヤー駅伝で活躍する旭化成の市田兄弟などのトップランナーが履くようになり、箱根駅伝でもニューバランスを履いている選手が目立ちました。

彼らの多くはアディダスからの履き替えで、三村氏の「移籍」とともに履き替えたものと思われます。(つまり、アディダスの最近の低迷は三村氏との契約切れによるところが大きいと思われます)

三村氏は厚底シューズに対して、クッションが厚すぎることと、特につま先のクッションは疲れの原因になると反対意見を持っているようです。

ただ、足首が固い人はクッションがあった方がいいとも言っています。

私は自分自身が足首が固いかどうかはわかりませんが、ナイキの厚底シューズで今までより疲労感が少なくなったと感じています。

私が思うのと同じことは設楽悠太選手も言っているので、どっちが疲れないかは人にもよるのでしょう。

ナイキの厚底シューズが合わない人は試してみる価値があるかもしれませんね。

なお、三村氏の手がけるニューバランスのシューズは「ハンゾー」のV2というシリーズで、その中でも上級ランナー向けのシューズはS(special racer model)とR(racer model)です。

Sは最上級モデルで対象はフルマラソン2時間半前後のエリートランナー用、Rはフルマラソン3時間前後のシリアスランナー用という位置付けです。

ハンゾーV2シリーズのミッドソールは、以前のハンゾーのモデルから大きく変わりました。

従来はクッションと反発を別素材で組み合わせて作られていましたが、今回はその両方の機能を持ったレブライト(REVLITE)というミッドソールが使われています。

これは二層構造だとナチュラルな動きが生まれず、前後の重量バランスも悪くなるという三村氏の考えに基づいての変更のようです。

このあたりもカーボンファイバープレートをズームXで挟んだナイキのヴェイパーフライとは考え方が異なっているようです。

こちら↑がエリートランナー向け(sub2.5)のSです。

こちら↑はシリアスランナー向け(sub3)のRです。

見た目はそっくりなので違いがわかりませんね。

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