
最強の薄底軽量シューズ「ニューバランス フューエルセル5280」と最強の厚底反発シューズ「ナイキ エアズームアルファフライ ネクスト%」をTTによって性能比較してみました。
TTは以下の条件で実施しました。
・400mトラックでの200m
・1回の練習につき1本のみ
・1日で午前中と夕方にそれぞれ実施
・午前中と夕方で履くシューズをを逆にして2回実施
距離を200mとしたのは、疲れが残りにくいので1日で両方のシューズを試せると思ったのと、スパイクのように走れるというフューエルセル5280の性能をより発揮しやすい距離だと考えたからです。
また、1日で午前と午後に実施すると、よりフレッシュな条件で臨める午前中の方が良い結果が出る可能性があるため、順番を入れ替えて2回行うこととしました。
フューエルセル5280vsアルファフライ 第1戦
まず第1回目は、午前中にアルファフライ。

25秒4でした。
そして夕方にフューエルセル5280。

26秒4でした。
なんと200mでは大差と言っていい1秒差でアルファフライの圧勝でした。
フューエルセル5280vsアルファフライ 第2戦
2回目は順番を逆にして午前中にフューエルセル5280。

26秒2でした。
夕方はアルファフライ。

25秒5でした。
フューエルセル5280vsアルファフライ 結果検証
順番を入れ替えてもほぼ結果は同じため、結論は簡単でした。
アルファフライの圧勝!
短距離でもアルファフライの反発感は最強でした。
走っている感覚としてもアルファフライの方がスピードが出ている感触もあり、後半もバテにくい感覚がありました。
シューズの重さはフューエルセル5280が136g、アルファフライが207g(どちらも26.5cm)で圧倒的にフューエルセル5280の方が軽いため、序盤のピッチはフューエルセル5280の方が速くなっている感覚があります。
しかし、最初からピッチを全力で回しすぎたため、後半バテてしまいました。
一方でアルファフライの場合は、反発感を生かすためにピッチをワンテンポあえて遅らせるような走法となるため、序盤のスピードこそフューエルセル5280より乗れないものの、後半まで平均的にピッチを回し続けられました。
そのため、結果的に平均ピッチはフューエルセル5280もアルファフライもほとんど変わりませんでした。
ピッチが変わらなければストライドが稼げるのはアルファフライです。
フューエルセル5280もカーボンプレートの反発に加え、弾力性の高いフューエルセルで反発性の高いシューズではあります。
しかし、やはりアルファフライの反発性には及ばないのは明らかです。
まとめ
今回の200mTT結果による検証は、アルファフライの大勝利に終わりましたが、それは自分の以下のタイプのランナーだからというのもあると思います。
・エアポッドのあたりで着地できる
・反発を生かす走りが得意
・体重も力もあり、シューズの重さをそれほど気にしない
アルファフライは反発性の非常に高いシューズですが、それを最大限に生かすには、エアポッドの位置で着地することです。
また、ピッチを上げることよりも、しっかり跳ねてストライドを伸ばす方が効果的です。
そのためにも、ある程度体重があったり、シューズの重さを気にしないパワフルな走りができるランナーが向いています。
裏を返せば、普段からピッチ型のランナーやシューズの重さに敏感なランナーなどは、アルファフライよりフューエルセル5280の方が好結果を残せる可能性もあると思います。
また、今回は200mで検証してみましたが、1,000mでも検証してみたいと思います。
なお、それぞれのシューズについての詳細なスペックや特徴は以下の記事を参照してください。