アシックス ランニングシューズ 新スピードシリーズ4部作特徴まとめ

アシックスのランニングシューズは大別してPROTECT(プロテクト)・ENERGY(エナジー)・SPEED(スピード)・TRAIL(トレイル)の4種類があります。

その4種類はさらに以下のように各2種類ずつに分かれます。

PROTECT(プロテクト)

・STABILITY(安定した接地感)
・CUSHION(柔らかい接地感)

ENERGY(エナジー)

・SAVING(もっとラクにもっと長く)
・RETURN(いつもの道をはずませよう)

SPEED(スピード)

・FAST(軽快な走りを)
・RACING(スピードの追求)

TRAIL(トレイル)

・URBAN(比較的イージーな路面)
・MOUNTAIN(激しい区間に挑む)

しかし、2021年3月30日に発表された新シリーズ「メタスピードスカイ」「メタスピードエッジ」「マジックスピード」「ハイパースピード」の4つはこの分類の中に入っていません。

そこでここでは仮に「新スピードシリーズ」としてその4部作の特徴をまとめましたので、購入の際の参考にしてください。

メタスピードスカイ

27cmで199gです。

ヴェイパーフライ ネクスト%より少しミッドソールは薄いですが、このソールの厚さでかなりの軽量感です。(男性用でかかと33mm、つま先28mm)

このシューズの一番の特徴は新しいミッドソールで、「フライトフォームブラストターボ」です。

長いのでFFブラストターボと略されることが多いですが、このFFブラストターボの反発性が非常に高く、それでいて軽量です。

これまでフライトフォームには通常のフライトフォーム、それより反発性を増したフライトフォームプロペル、さらに反発性を増したフライトフォームブラストの3種類がありました。

しかしFF→FFプロペル→FFブラストと反発性は増すものの、重さも比例して増えてしまうという欠点がありました。

そのため、これまで最上級モデルとされていたメタレーサーには軽量性重視で反発性は低い通常のフライトフォームが搭載されていました。

FFブラストターボは軽量で反発性が高いというのが大きなポイントです。

FFブラストターボはこれだけの厚さで軽量なので、少なくともFFブラストより軽いのは間違いありません。

なお、メタレーサーにもメタスピードスカイにもカーボンプレートが入っていますが、メタスピードスカイの説明には「軽量なカーボンプレート」と書かれているため、カーボンプレート自体も軽量化している可能性はあります。

次に走行感ですが、ナイキのヴェイパーフライ・アルファフライに使われているズームXより柔らかさはなく反発性は若干落ちます。

しかし、その分、沈み込みが少ないため、走りが安定しそうです。

ヴェイパーフライやアルファフライは、かかと着地や足首の柔らかいランナーには向かない可能性もありますが、メタスピードスカイはそういうランナーほど履いてほしいシューズです。

ヴェイパーフライやアルファフライは、その不安定さを推進力にすると爆発的な威力を発揮しますので、それらが合っているランナーはナイキの方が良いでしょう。

ナイキの厚底シューズにないのはライド感です。

中足部あたりで着地するとよくわかるのですが、カクッと自然に前に倒れるように進む感覚があります。

また、もう一つのこのシューズの特徴はアウトソールです。

アシックスグリップというグリップ性の高いソールが使われています。

これはソーティーマジックRP5やターサーRPなどの反発系薄底モデルにも搭載されているもので新しいものではありませんが、厚底シューズに搭載されるのは珍しいです。

実際ナイキの厚底はフラットソールで、地面を掴む感じは得られません。

薄底シューズのように地面をしっかり捉えながら反発をもらいたいと考えるランナーにはメタスピードスカイが向いているのではないかと思います。

アシックス メタスピードスカイ基本スペック

・定価:税込み27,500円
・重さ:27cm199g
・ミッドソール:フライトフォームブラストターボ+カーボンプレート
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・アウトソール:アシックスグリップ
・ガイドソールテクノロジー搭載


メタスピードエッジ

メタスピードエッジ

「METASPEED EDGE(メタスピードエッジ)」は、先行して発売されたストライド型シリアスランナー向けの「METASPEED SKY(メタスピードスカイ)」に対してピッチ型のシリアスランナー向けのシューズです。

メタスピードエッジの発売日は2021年6月4日で、価格は27,500円とメタスピードスカイと同じです。

重さは27cmで約160gで、これはメタスピードスカイの199gに対して39gも軽量です。

メタスピードエッジに使われている素材はメタスピードスカイと同じですが、ミッドソールを薄くしたことにより軽量化されています。

メタスピードエッジのミッドソールの厚さはメンズでかかとが29mm、つま先が21cmで、メタスピードスカイよりもかかとで4mm、つま先で7mm薄くなっています。

ミッドソールの素材は「フライトフォームブラストターボ」で、軽量で反発性が高い素材です。

フライトフォームにはこれまで通常の「フライトフォーム」、それより反発性の強い「フライトフォームプロペル」、さらに反発性の強い「フライトフォームブラスト」がありましたが、反発性とともに重さも増していたと推察されます。

メタスピードシリーズが発表される前のアシックスのエース級シューズはメタレーサーでしたが、メタレーサーがブラストではなく通常のフライトフォームを使っていたことが何よりの証明です。

では、「フライトフォームブラストターボ」の位置付けですが、ブラストより軽いのは間違いありませんが、反発性とクッション性はブラストと大差ないかな?というのが私の印象です。

とは言え、アシックスで最上位のミッドソールであることも間違いなく、ナイキのズームXに比べると硬めですが安定感は上なので、柔らか過ぎるクッションが苦手な方にはおすすめです。

また、もう一つのこのシューズの特徴はアウトソールです。

アシックスグリップというグリップ性の高いソールが使われています。

これはソーティーマジックRP5やターサーRPなどの反発系薄底モデルに搭載されているもので、新しいものではありませんが、薄底シューズ以外に搭載されるのは珍しいです。(メタスピードエッジは中底というのが私の認識です)

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この記事を書いているのは発売前ですが、試走できる機会がありました。

メタスピードスカイと素材は同じとはいえ、走行感は全く異なるシューズでした。

ミッドソールの厚みはかかとで4mm、つま先で7mmエッジの方が薄いのですが、特につま先部分の薄さが感じられます。

メタスピードスカイを履いた後に履くと、クッションと反発性には物足りなさを感じられると思います。

また、メタスピードスカイを履いて走った時に感じたライド感(力を入れなくても勝手に足を前に進める感じ)はありません。

その代わり、しっかり地面を蹴って進みたい方にはアウトソールのアシックスグリップのグリップ感がよいのでおすすめです。

このアシックスグリップはメタスピードスカイにもありますが、メタスピードエッジの方が有効です。

地面を掴む感覚が得られます。

また、そこそこのミッドソールの厚さのわりに非常に軽量なため、ピッチ走法に向いているのは確かです。

メタスピードエッジは、メタスピードスカイと比べると機能的に劣るように思えてしまいますが、ソーティーマジックやターサーシリーズなどの薄底の進化系と考えた方が良いと思います。

シューズの重量は27cmでわずか160gですが、これはアシックスで最も薄底であるソーティーマジックLT2の157gに匹敵し、ソーティーマジックRP5の165gをも凌ぐ軽さです。

また、ピッチ系のレーシングモデルとしてメタレーサーとの比較で言えば、負けているのはライド感のなさと価格くらいです。

メタスピードエッジの価格に関しては、スカイより厚さがないのに全く同じ定価27,500円というのが微妙なところですが、メタレーサーやソーティーマジック、ターサーシリーズが好きだった方にはおすすめのシューズです。

アシックス メタスピードエッジ基本スペック

・定価:税込み27,500円
・重さ:27cm160g
・ミッドソール:フライトフォームブラストターボ+カーボンプレート
・アッパー:エンジニアードメッシュ
・アウトソール:アシックスグリップ
・ガイドソールテクノロジー搭載

マジックスピード

定価は税込み17,600円、重さは27cmで224gほどです。

ミッドソールは「メタスピードスカイ」に搭載されたフライトフォームブラストターボではなく、フライトフォームブラストです。

また、足の負担を少なくして前に進む「ガイドソールテクノロジー」も有しているとされます。

これは、ゆりかごのようなソール形状から着地した足が前に転がるように進ませてくれる仕組みで、新スピードシリーズ全てが持っている機能です。

中足部当たりで着地すると、自然と前に足を出してくれるようなライド感があります。

さらに前足部にはカーボンプレートが搭載されています。

アッパーは外側が「モノフィラメントエンジニアードメッシュ」、内側が「マルチフィラメントメッシュ」の2層です。

「モノフィラメント」とは単繊維の糸を意味していて、水はじきと通気性が良いのが特徴です。

その代わりに耐久性と肌触りは微妙なため、内側にマルチフィラメントメッシュを採用しています。

この構造はマジックスピードが初ですが、外側で水を弾いて内側で足当たりを良くするところはナイキのズームフライ3と似ています。

アウトソールには耐久性アップのためAHAR PLUS(エーハープラス)が使われています。

続いて走行感についてです。

これはメタスピードスカイと共通部分が多いです。

ソールの厚さはマジックスピードが前足部23mm・かかと28mmのドロップ差5mmで、メタスピードスカイよりそれぞれ5mm薄いです。

厚さ自体がかなり違うので単純比較はできませんが、ミッドソールの反発性・クッション性は同じ厚さであれば引けをとらないどころかマジックスピードの方が上なのではないかと思うほどです。

ミッドソールに使われているのは「フライトフォームブラスト」で「フライトフォームブラストターボ」を搭載するメタスピードスカイの方が上なのは名称からしてもわかりやすいと思います。

しかし、普通のブラストとブラストターボの違いについてはアシックスの公式ページにも書いてありません。

その理由はおそらく反発性・クッション性は普通のブラストの方が高いからなのではないかと思います。

ただ、ブラストには重さがあり、ノヴァブラストをはじめとしたブラストビヨンドシリーズはいずれも重いシューズでした。

つまり、ブラストターボは軽量さという点でブラストに勝るものの、反発性・クッション性では劣るのではないかと私は考えています。

このマジックスピードはわりと軽量ですが、メタスピードスカイと比べると5mmミッドソールは薄いにもかかわらず25gほど重いという点からもブラストの重さは伺えます。

反発力に関しては、厚さもあり軽量なメタスピードスカイには敵いませんが、アシックスのシューズの中では現時点で他には負けないレベルです。

使い方としてはメタスピードスカイをレース用、マジックスピードを練習用とするのがベストと思えます。

アシックス マジックスピード基本スペック

・定価:税込み17,600円
・重さ:27cm224g
・ミッドソール:フライトフォームブラスト
・アッパー:モノフィラメントエンジニアードメッシュ+マルチフィラメントメッシュ
・前足部にカーボンプレート
・ガイドソールテクノロジー搭載
・AHAR PLUS(エーハープラス)搭載

ハイパースピード

素材は違えどフォルム自体はマジックスピードと全く同じと思われます。

つま先が上がったようなフォルムも同じで、これによって足の負担を少なくしつつ自然と前に進むことができます。

この技術をガイドソールテクノロジーと言いますが、この感覚もマジックスピードと全く同じです。

重さは27cmで210gです。

マジックスピードは224gなので、ハイパースピードの方がやや軽量です。 

ハイパースピードのアッパーはモノフィラメントメッシュですが、マジックスピードのモノフィラメントメッシュとは異なります。

ハイパースピードのメッシュの方が通気の穴が大きく、硬さもあって耐久性は高そうです。

ミッドソールはEVAフォームです。

EVAとはエチレンビニルアセテートの略ですが、ランニングシューズに良く使われる素材の名称であり、アシックス独自のものではありません。

それに対してマジックスピードに使われているのはアシックス独自素材であるフライトフォームに反発性を加えたフライトフォームブラストです。

フライトフォームブラストは反発性はあるもののEVAより重さもあるため、ハイパースピードの方が軽いことが推察できます。

また、マジックスピードには前足部にカーボンプレートが入っていますが、ハイパースピードには入っていません。

これらのことからもわかるように、反発性はマジックスピードより劣ります。

クッション性もマジックスピードに軍配が上がりますが、意外とこのEVAフォームもクッション性はあります。

アウトソールはマジックスピードと全く同じです。

耐久性アップのためAHAR PLUS(エーハープラス)が使われています。

また、着地からの重心移動を促すようなガイドソールとなっています。

税込み17,600円のマジックスピードに対し、ハイパースピードは税込み9,790円とかなり低価格です。

その分、機能は絞られますが、日々のトレーニング用には充分です。

以上、マジックスピードとの比較でしたが、用途としてはライトレーサーやナイキのライバルフライに近く、部活生の日々のトレーニング用というコンセプトにマッチするモデルです。

使い方としてはメタスピードスカイをレース用、マジックスピードをスピード練習用、ハイパースピードをその他のトレーニング用という感じが最もおすすめです。

アシックス ハイパースピード スペック

・定価:税込み9,790円
・重さ:27cm210g
・ミッドソール:EVA
・アッパー:モノフィラメントエンジニアードメッシュ
・ガイドソールテクノロジー搭載
・AHAR PLUS(エーハープラス)搭載

まとめ

以上、アシックスの新スピードシリーズのまとめでした。

アシックスの他のシリーズについてもまとめていますので、よろしければ以下の記事も参照してください。

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アシックス ランニングシューズ ファストシリーズ5部作特徴まとめ

アシックス ランニングシューズ ブラストビヨンドシリーズ4部作特徴まとめ

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また、他メーカーのランニングシューズについてもまとめてますのでよろしければ下記の記事も参照してください。

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